2026/06/02 15:37

どうも、最近ですが “Tokyo Extreme Walk 100”という小田原から東京有明まで100キロ歩くという、このハイテク時代に逆行した鬼畜イベントに友人と参加してきた新倉です。

右側が私。
何とか100キロを完歩しましたが、途中本当に足が取れるかと思いました…
ロキソニンがなければ完歩できたか怪しかったですが、何とか歩き切りました。
ありがとう、友よ。

この日だけは、おそらく駆け出しのデザイナーから名だたる有名なデザイナーの中で最も歩いたデザイナーとして君臨できたかと思います。(それの何が嬉しいのか)

皆さんもぜひ、来年参加してみてはいかがでしょうか。きっといい体験になるはずです。



さて、前回に引き続き26SSのプロダクトについて、またあれこれと書いていこうと思います。

今回はシャツについて。
Tsugime 26SSコレクションは同じデザインで、半袖と長袖の2型作りました。
カラーはエクリュとブルーの2色展開。

今回のコレクションは人の多重性(簡単に言うと、複雑な要素が折り重なっている状態)についてテーマにしていたため、洋服でどういうアプローチができるのかをまずデザインの起点にしています。

人の持つ、重なり合った複雑な要素というのを人の様々な顔ととらえ、相手や関係値が異なるごとに見せる顔があり、それがすごく自然に、当たり前に重なっていると解釈しました。

デザイン工程では、まずシャツの持つ自分なりのイメージを書き出しました。
端正、綺麗、恰好いい、仕事、伝統、歴史、ヨーロッパなど。

次にそれを成り立たせている要因は何かを考えました。
襟の角度や剣ボロ、前立て、角張ったポケット、光沢のある貝ボタン。
また、直線的なつくりがシャツの威厳を大きく支えていると感じました。

なので、“曲線的なディテール”でシャツを綺麗に仕立てるというのをキーポイントとして、襟や前開き、ヨーク、裾、カフス、剣ボロを曲線で仕立て、さらに春夏らしい軽さを持たせるためオープンカラー仕様にしています。
また、光沢のあるボタンではなく、ウッドボタンを使うことでマットな温かみのあるような印象を持たせました。

組成は同じで色トーン違いの生地を前後見頃の切り替えとして使用し、縫製は断ち切りで重ねることでほつれが出る設計です。これも通常のシャツでは綺麗に始末される生地端をあえて表側にあしらうことでシャツのイメージを崩すアプローチとして施しています。

ここまでディテールでの遊びや崩しといったアプローチを十分に入れたので、生地は一般的にシャツに使われるコットンブロード生地を使用し、シャツの範疇を超えないようにしました。あくまでシャツということを誇張するかのように。ここで生地まで変化させてしまうと、作りたい、表現したいシャツではなくなってしまうためです。
高品質なブロード地を使用しているため、高温多湿な日本の夏においても清涼感があり、経年変化も楽しめる素材です。

このシャツは26SSコレクションを支えるピースとしてかなり役立ってくれた商品だと感じています。

今回は26SSのシャツについて解説してみました。
ではこのへんで。※あと2、3型はやろうと思います。←断言ではありません。あしからず。


↑番組公式Xより抜粋。
4月後半に放送されたキスマイさんの番組にて玉森裕太様にご着用いただきました。カーディガンやジャケットとの合わせがかわいいなと思いました。さすがスタイリスト様。